« 第2回高槻市国民保護協議会が開催されます | メイン | 2/10集会開催のお知らせ »

2007年11月24日

高槻市防災訓練を見学しました

 全国各地で、防災訓練と同時開催という形で、国民保護計画に基づく訓練が実施されています。これらの訓練には自衛隊が参加し、自衛隊員が住民の避難誘導を行うなど、国際法を無視した軍民一体化の演習をおこなっています。
 高槻市における国民保護訓練の実施について、高槻市危機管理課によれば本年度は行わないとのことでしたが、会として、防災訓練を見学する事にしました。
 9月1日は防災の日、この日全国各地で防災訓練が行われ、高槻でも第8中学校のグラウンドで総合防災訓練が開催されました。「大型の強い台風による豪雨のため・・・・市内の河川、水路が異常増水し,桧尾川では氾濫危険水位5.1メートルを超し磐手地区において漏水が生じるに至った」という想定のもと実施されました。土嚢積み上げ訓練、簡易担架の作成とそれによる被害者の搬送訓練、粉末消火器による消化訓練、バケツリレーによる消化訓練などが実施され、乾燥食品を使用した炊き出しコーナーや救急処置の方法を指導してもらえるコーナー、地震体験コーナーなども設置されており、発表によれば23機関、900名の参加があったとのことでした。
 事前の危機管理課との話し合いでは、この防災訓練は国民保護法による訓練とは関係なく実施されており、市内を東西南北に分けて、毎年順次地区を回るようにして開催し、参加者は地区コミュニティー協議会を通じて声かけしてもらっているとのこと。自然災害に対する取り組みであり今年は自衛隊は参加しないとのことでした。当日自衛隊の参加はありませんでしたが,校舎の裏側には「防衛省」と書かれたジープが停まっており、明らかに自衛隊員とわかる2名がテント中央部の来賓席に座り、見学していました。
 目の前に見た限りの範囲では、自衛隊員の姿があったこと以外は特になんと言うことのないもので、救急法の指導を受けたり、炊き出しの炊き込みご飯を味わってみたりして帰ってきました。しかし、その日の夜のニュースで全国37カ所、63万人の参加でこの日防災訓練が行われたと聞き、この訓練が国民保護法による戦時を想定した訓練に転換されたとしたら?そして、全国各地でいっせいに実施されたとしたら?と考えると、とても危ういものを感じました。

投稿者 高槻市無防備地域宣言を実現する会 : 2007年11月24日 15:20